アデライーデ・ブルートハウゼン 実装
この記事には、アリス・ギア・アイギスのキャラクター、アデライーデ・ブルートハウゼン、紺堂地衛理、州天頃椎奈、仁紀藤奏のキャラエピ、絆エピソードのネタバレ、その他イベント『EXHAUST NOTE 4HOURS』『聖アマルテア女学院 体育祭 -ブートキャンプ-』『シロワニ ~アクアワールド・大洗~』のネタバレを含みますので、ご注意ください
答え合わせの時が来た?絆エピ感想
2021年10月28日に実装となったアデライーデ・ブルートハウゼン(以下、アディ)。
ちょっとおっとり系の食べるの大好きお姉さんキャラ、見た目でクール系かな?と予想してたのですが、良い意味で裏切られました。
トリプルピックアップがちょっとしんどいですが、例年通りなら10月末までがハッピースカウトの対象期間ですので、4周年に期待するのもアリですね。
ちょっと自信が無いですが、初出はアリスギアマガジンVol.20掲載の乾ぬい先生の『薄明のパンナ・コッタ』ですかね?もしかして、マガジン初出でプレイアブルになったキャラクターはアディが初になるのかな?
絆エピソードはアディ本人の話……というよりかはアマ女の3人がメイン。アディが東京に来ることによって、3人の関係に訪れる変化が話の軸になります。
色々と百合百合しい展開のEp1~2。アディと地衛理のハグ&チークキス。本当に湿度が高くなったと感じるアディと椎奈の視線のぶつけ合い。「ほっぺたが8の、くちびるが2くらい、だったかな……?」「けっこう、くちびるだったような気がするかな~……?」等のパワーワード。どこから冗談でどこまでが本気なのか解りづらいアディの分析。読んでいて面白かったですね。
同じく百合でもかなり湿っぽいEp3。奏の視点から回想を交えつつEp2を振り返る形、こういうタイプのは演出は大好きです。奏の一人称視点というのも良い仕事しています。
アディや、彼女の姉ローザリンデ、地衛理の母コーネリアについての補足、さらに椎奈の絆エピでの出来事を拾いつつ、解りやすく情報をまとめています。
奏の知的で冷静な部分や、地衛理への感情の強さも表現していて、読み応えありました。2020年10月に開催されたイベント「EXHAUST NOTE 4HOURS」も合わせて読みたくなるような内容でした。ぜひとも復刻してほしいな。
アディによる過去回想のEp4。地衛理の脇の傷ができた経緯が描かれます。
ピジョンを監視ドローンのように扱った遠隔視、描写的にやはりピジョンを扱えるアクトレスは結構特殊なのか?それともエピソードの時に地衛理が使っていたピジョンが特殊なだけ?
地衛理を撃った子供を始末したのは、ギアによる狙撃。撃ったのは地衛理でも、アディでも無い誰か。これってもしやジニーの仕業?
色々と新たな疑問も出てくる興味深いエピソードでした。
クライマックスとなるEp5。地衛理が椎奈と奏に全てを打ち明ける重要な話。まあ肝心な地衛理の目的は、やっぱりまだ秘密な訳ですが、大体予想はつく……かな?
このエピソードを読むにあたって、併せて椎奈と奏の★4キャラエピとイベント『EXHAUST NOTE 4HOURS』なんかも読めると、より一層楽しめます。
それぞれのエピソードでの地衛理の態度についても解像度が高まりますし、「ここであの台詞をもう一度言うか~!!」ってヤツが大好きなんですよね。
謎だらけの地衛理
今までいくつものエピソードで、断片的に開示された地衛理の情報。
アリスギアマガジンにおいても、Vol18掲載『牝山羊のミルク』、Vol19掲載『日曜日のパン』、Vol20掲載『薄明のパンナ・コッタ』加えてVol22から連載の始まった『円環のトーテンタンツ』、漫画によって彼女の幼少期がどんどん明かされていました。
しかし、これらの情報が増える事によって、むしろ謎が深まっていたと思います。
一族のしがらみに反抗しているだけにしては、言葉が意味深すぎるし、何よりも家族をはじめとした周囲の人間との関係が良好すぎる。
海外シャードでの訓練や、傭兵としての活動も半ば自主的に行っているようで、北条に強要されている訳でもなさそう。
彼女にとっての自由とは何なのか?反逆とは何に対してのものか?
地衛理の目的が解らないので、彼女の行動をどう評価すれば良いのか測りかねる部分も多く。自分の中でも地衛理は謎の多いキャラクターの筆頭だったのです。
今回のアディの実装のおかげで、個々の情報の間に筋が一本通った感じですね。
同志、椎奈と奏
今までのアマ女関連のエピソードには、椎奈と奏が地衛理の行動目的をおそらく知らないエピソード(椎奈絆エピ、EXHAUST NOTE 4HOURS)と、知っていると思われるエピソード(アマ女ブートキャンプ、地衛理★4キャラエピ)がありました。
アディの絆エピソードはその間をつなぐ話だった訳です。
地衛理が椎奈と奏に全て打ち明けるに至った経緯は、3人の人物像に大きくかかわってきます。
平和な東京シャードの普通の家庭(十分に特殊な部類ではありそうですが)で生まれ育った椎奈と奏。そんな両名が、海外シャードで幼い頃から戦闘技術を磨き、戦場を渡り歩く地衛理の同志となっているという異常な状況。
地衛理は少なくとも反体制的な思想を持っている事は確定であったので、それに賛同協力できるとなると、椎奈と奏の人物像もちょっと怪しいモノに化けてしまう。
地衛理と椎奈、奏の関係は、百合的な雰囲気でラッピングされていますが、どう考えても「革命的な思想を持って学校に潜伏していた女戦士と、それに感化されて同志になってしまった学生」ですからね。
「平和な日本での生活を捨てて傭兵の仲間になる」なんて、一般的な日本人の感覚的には共感し辛いモノがありそうです。
特に椎奈と奏は、それぞれの得意分野で好成績を残し、将来も有望視されています。色んなものを捨てて地衛理について行くのは、愛情や友情を通り越した妄信に近いモノを感じてしまうプレイヤーも多そう。
アマ女のキャラクター造形やアディの実装を否定するような書き方をしてしまいましたが、個人的にはここまで踏み込んだキャラが出せる事を非常に評価しています。
賛否両論ありそうなキャラを、プレイアブルとして出すのは今に始まった事じゃなく、真理や芹菜の時点で相当に攻めてますから今更ですね。
与太話
アディはキャラエピ★1、★2、絆エピしか読めていないのですが、ココからは妄想多めの与太話。
アディと地衛理は、アクトレスの解放を目指し、現状のアウトランドによる管理体制と戦う意思を持った組織のメンバーといったところか?彼女らが堂々と世間を歩いている辺り、SINのようなテロ組織では無さそうですが、事を構える覚悟と準備はしているでしょうね。
★1のキャラエピの中で「誰も彼もヴァルハラへ――」という台詞、「組織の同志として勧誘する」という意味だったり?
ご存じの方も多いと思いますが、ヴァルハラとは北欧神話に登場する施設の名前で、「戦死者の館」という意味。ヴァルハラには、ワルキューレによって選別された戦士の魂が集められ、終末の日であるラグナロクに備えているという……
彼女達がアクトレスを集め、備えている終末とはどんなものか?ヴァイスの殲滅の次に起こるであろう、アクトレスを使ったシャード間戦争……とか?
アディが一緒に出撃してみたいアクトレスとして名前の挙がった5名、杏奈、楓、夜露、シタラ、怜。本当に一緒に出撃してみたいだけなのかもですが、彼女達って政治的にどこにも属していないし、思想的にもどこかの組織の考えには染まっていない。アクトレスとしての能力も申し分ないだろうし、仲間に引き込むにはうってつけかも?
椎奈も奏も、もっと別の人生を歩むことができるはずなのに、地衛理に捧げてしまうんですよね。幸せは人それぞれですが、ちょっと複雑な心境。『シロワニ ~アクアワールド・大洗~』で将来の夢、仕事の話をしてるタイミングでこの話するの……?ってちょっと思いました。そういう所もアリスギアらしくて好きですけどね。
あまり一つの価値観に肩入れしすぎないスタンスみたいなので、時々こういう食い合わせ悪いのが出てくるんですよね。
絆エピソードのラストシーン。奏の眼帯が気になり過ぎる!本編に関わりのあるシーンなのかな?ガチの眼帯か、ファッション眼帯かも含めて気になるところ。奏は文嘉にあこがれて伊達メガネを欲しがる程度には影響されやすかったりしますし、眼帯がファッションである可能性もちょっとはある気がします。
考えながら書いていたらダラダラと長い記事になってしまいました。
書くペースをもっとあげたいですね。では、また